どんな恋でも繋いでみせます!
「おはよう」



その時、大きいっていうほどの声量ではないのに、心地よくスッと耳に届いた優しい声が聞こえて、反射的に顔を上げる。

教室に入ってきた千崎くんが、輪を作っていた男子たちに挨拶をしていた。



「瑠依〜遅いよ!」

「そんなに遅くねぇだろ」



そんな会話をしながら、いつもみたいに倫太郎くんと楽しそうに笑っている。


倫太郎くんと話してる時の千崎くんって、本当に楽しそうな顔をするなんだよね。

心許してるんだろうな。

それなのに、紗良のことが気になってるってことは伝えてないって言ってた。やっぱり男の子って恋バナってしないのかな。

親友だからこそ恥ずかしくて話せないのかも。私も紗良に千崎くんが好きだなんて1度も伝えたことないし。
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