どんな恋でも繋いでみせます!
そんなことを考えながら、焦点の合わない目で千崎くんを見ていると、千崎くんのカバンにぶら下がっている物にふと目がいく。
……なんか見たことあるストラップだな。
見覚えのあるストラップに目を凝らしてみると、黒文字のオシャレな字体で名前が彫られている。
見たことある名前だった。
視線を移し、今度は自分が手に持っているスマホの画面を見る。
ダウンロード曲一覧の中に、ついさっき自分がダウンロードした紗良の好きなアーティストの名前が当然のようにあった。
そしてまた、千崎くんのストラップに視線を戻し、何度か交互に見えながら、やっと脳が理解する。
理解した瞬間、思わず勢いよく立ち上がってしまった。
───ガンッ!
と、立ち上がった勢いで、自分のイスが後ろの席にぶつかり音が響く。
後ろの席の「わぁっ」ていう驚いた声と、「えっ、なに!」ってこれまた驚いた紗良の声が重なる。
イスがぶつかる音、驚いた紗良の声でクラスメイトが一斉に音の鳴ったほうへ顔を向ける。
目を見開いて無様に口を開いて立っている私を見て、不審な目と心配する目が飛んでくる。
もちろん、倫太郎くんとさっきまで楽しそうに笑い合ってた千崎くんも、私を見ている。
当然バッチリと目が合うが、今は目が合ってドキドキするなんて、私の脳内はそれどころではなかった。
……なんか見たことあるストラップだな。
見覚えのあるストラップに目を凝らしてみると、黒文字のオシャレな字体で名前が彫られている。
見たことある名前だった。
視線を移し、今度は自分が手に持っているスマホの画面を見る。
ダウンロード曲一覧の中に、ついさっき自分がダウンロードした紗良の好きなアーティストの名前が当然のようにあった。
そしてまた、千崎くんのストラップに視線を戻し、何度か交互に見えながら、やっと脳が理解する。
理解した瞬間、思わず勢いよく立ち上がってしまった。
───ガンッ!
と、立ち上がった勢いで、自分のイスが後ろの席にぶつかり音が響く。
後ろの席の「わぁっ」ていう驚いた声と、「えっ、なに!」ってこれまた驚いた紗良の声が重なる。
イスがぶつかる音、驚いた紗良の声でクラスメイトが一斉に音の鳴ったほうへ顔を向ける。
目を見開いて無様に口を開いて立っている私を見て、不審な目と心配する目が飛んでくる。
もちろん、倫太郎くんとさっきまで楽しそうに笑い合ってた千崎くんも、私を見ている。
当然バッチリと目が合うが、今は目が合ってドキドキするなんて、私の脳内はそれどころではなかった。