どんな恋でも繋いでみせます!
私は急いで紗良に駆け寄ると、心に秘めた黒い感情を無理やりかき消すように口にした。
「ねぇ、紗良」
「ん?」
「さっき千崎くんと話してたけど、すごい盛り上がってたよね」
「つい楽しくて盛り上がちゃったね、ごめん掃除そっちのけで」
「それは全然いいよ。
それより、また明日も話したいって思ってるならさ、一緒に昼ご飯食べるのどう?」
紗良の綺麗な二重が驚きで見開かれ、満月みたいな黒目がハッキリと見えた。
「……え、なんで急に」
「いやだって、私たち高校生なんだし?そういう青春してみたいじゃん、男女輪になって弁当箱広げたりとかさ!」
紗良は私の提案に明らかに戸惑っていたが、「ねっ!」と更に強く押した。
紗良が私のワガママを文句を言いながらも、なんだかんだ受け入れてくれることを知っている。
案の定「まぁ、凛がそうしたいならいいけど」と言ってくれて、紗良の優しさを利用したみたいで罪悪感が募った。
「千崎くんと、1人じゃ心細いだろうし、倫太郎くんも誘ってみよう」
「凛、なんか元気だね」
「私はいつだって元気だよ?」
階段をケンケンパで下りながら、身体からもうるさいくらいな元気さを出した。
空回ってるくらいの元気っぷりでいかないと、上手く提案できない気がしたから。
でも、心の中では念仏を唱えるように、
───千崎くんは紗良のことが好きなんだ。
と、また言い聞かせていた。
「ねぇ、紗良」
「ん?」
「さっき千崎くんと話してたけど、すごい盛り上がってたよね」
「つい楽しくて盛り上がちゃったね、ごめん掃除そっちのけで」
「それは全然いいよ。
それより、また明日も話したいって思ってるならさ、一緒に昼ご飯食べるのどう?」
紗良の綺麗な二重が驚きで見開かれ、満月みたいな黒目がハッキリと見えた。
「……え、なんで急に」
「いやだって、私たち高校生なんだし?そういう青春してみたいじゃん、男女輪になって弁当箱広げたりとかさ!」
紗良は私の提案に明らかに戸惑っていたが、「ねっ!」と更に強く押した。
紗良が私のワガママを文句を言いながらも、なんだかんだ受け入れてくれることを知っている。
案の定「まぁ、凛がそうしたいならいいけど」と言ってくれて、紗良の優しさを利用したみたいで罪悪感が募った。
「千崎くんと、1人じゃ心細いだろうし、倫太郎くんも誘ってみよう」
「凛、なんか元気だね」
「私はいつだって元気だよ?」
階段をケンケンパで下りながら、身体からもうるさいくらいな元気さを出した。
空回ってるくらいの元気っぷりでいかないと、上手く提案できない気がしたから。
でも、心の中では念仏を唱えるように、
───千崎くんは紗良のことが好きなんだ。
と、また言い聞かせていた。