どんな恋でも繋いでみせます!
とりあえず何か言わないと、間を空けすぎたらそうだと認めてるようなものだ。
「な、なにそれっ、私が?千崎くんと?」
「最近、瑠衣月曜だけ用事あるからまだ学校に残ってるって言うんだよね〜」
「本当に用事があったんじゃない?私も特に千崎くんと会ってないし」
「あ、そうなんだ。いや、先週忘れ物したから学校戻ったら、リンリンのカバン教室に置いてあったから珍しいなって思って。ほら、リンリンすぐにサラランと帰るでしょ?瑠衣もリンリンも教室にカバン置いてたから、なんか怪しい〜って思ってさ!」
な、なるほど……。
まさかカバンを教室に置いていただけで、2人で会ってるっていう思考まで辿り着くなんて、直感が偶然にも的を射てしまったのだろう。侮れん。
「もしかしたら、2人は隠れて付き合ってたり!?とか思ったのに、なーんだつまんね」
そんなありえないことが倫太郎くんの口から出た瞬間、喉がえずき豪快に咳き込んだ。
その私の咳き込みで、千崎くんと紗良まで足を止めて振り返る。
「大丈夫か?填本」
「風邪でも引いた?」
倫太郎くんが目を丸くして驚いている横で、何も知らない2人は心配そうに声をかけてくれる。
慌てて首と手を左右に振り「大丈夫大丈夫」と答えてその場をなんとか収める。