「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~

クストディオと一日中二人っきり

 翌日、早朝からエドムンドとフェリペの姿はなかった。

 厨房に行くと、厨房にあるテーブルの上にサンドイッチとフルーツが準備されていた。手紙まで添えられていた。
 
 手紙には、「出かけてくるので、昼はポットのシチューをあたためてください。冷蔵室にはサラダ、テーブルのカゴにはパンが、それぞれ準備しているので食べてください、と憎たらしいまでに完璧な状況について記載されていた。

 とりあえずは、ハムとタマゴのサラダをフルーツとともにいただいた。

 お茶は、迷った挙句にわたしがダージリンを淹れた。新鮮なミルクが冷蔵室に準備されていたので、それとサトウを投入し、甘めのお茶にした。

 やはり、朝は甘めのお茶よね。最高に美味しいサンドイッチと相性がよすぎる。

 クストディオも「美味い」と言って食べていた。

 美味しい物は、だれをもしあわせにする。

 これがわたしの持論である。
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