「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~
 苦笑してしまった。

 たしかに、極端だったかもしれない。

「まぁしかし、そのくらいの方が面白くないな。とりあえず、エドとフェリペが王子か、あるいはその関係者と接触出来ることに期待しよう。だれかの話をきいてみないことには、なんの一歩も踏み出せない」
「もしかして、あなたの望む接触の前に違う意味で接触してきたりして」

 予言などというだいそれたことではない。かといって冗談でもない。あくまでも可能性としてのこと。
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