「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~
心の中で「わたしの魅力を用いてね」、と付け足しておく。
「承知いたしました。出来るだけやってみましょう。あるいは、見つけ次第カヨ様とクスト様をお呼びし、第一王子の不意をついて会ってもらうか」
「それは面白そうね。だったら、明日の夜は出かける恰好をして待っているわ。いいわね、クスト?」
「ああ、ああ。なんでもきみの思うままにってやつだ」
嫌味を言ったクストディオの肩を、拳で軽く小突いてやった。
「痛いっ!」
クストディオったら、おおげさね。
上半身を折ってうんうんうなっている彼を横目に、またもや面白いことになりそうだと胸を躍らせた。
「承知いたしました。出来るだけやってみましょう。あるいは、見つけ次第カヨ様とクスト様をお呼びし、第一王子の不意をついて会ってもらうか」
「それは面白そうね。だったら、明日の夜は出かける恰好をして待っているわ。いいわね、クスト?」
「ああ、ああ。なんでもきみの思うままにってやつだ」
嫌味を言ったクストディオの肩を、拳で軽く小突いてやった。
「痛いっ!」
クストディオったら、おおげさね。
上半身を折ってうんうんうなっている彼を横目に、またもや面白いことになりそうだと胸を躍らせた。