「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~
 カヨとは気まずいままだ。

 しかも、彼女はエドムンドにわざと親し気に振る舞っている。
 おれに見せつける為に。

 だから、おもわず口出しをしてしまった。

 エドムンドもエドムンドだ。彼女のたいしたことのない質問に真っ赤になってしどろもどろになるなどとは。

 口をはさむつもりなどなかった。
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