「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~
「うっかり者ってどういう意味よ」
「そのままズバリだ。きみは、レディだということをわかっているのか? それから、おれたちが男だということをわかっているのか?」
「そんなこと、わかっているにきまっているでしょう。まぁ、たしかに自分がレディだということを忘れてしまっていることはあるけれど」
独り言のように言いながら、なんの気なしに胸元を見下ろした。
「きゃあああああああっ!」
自分の悲鳴で自分の耳が痛くなった。
「クストのバカァァァァァッ!」
「な、なんでおれだよっ」
昨夜にかぎり、夜着を胸元もあらわなシャツにしていたのである。
それをうっかり忘れ、男性三人の頭上ではしたなくも披露してしまった。
すぐに部屋に駆け込んだ。
「クストのせいよ。クストのバカバカバカ」
「だから、どうしておれなんだよ」
理不尽だと思いながらも、クストディオのせいにしないわけにはいかなかった。
部屋の中でクストディオを罵り続けてしまった。
「そのままズバリだ。きみは、レディだということをわかっているのか? それから、おれたちが男だということをわかっているのか?」
「そんなこと、わかっているにきまっているでしょう。まぁ、たしかに自分がレディだということを忘れてしまっていることはあるけれど」
独り言のように言いながら、なんの気なしに胸元を見下ろした。
「きゃあああああああっ!」
自分の悲鳴で自分の耳が痛くなった。
「クストのバカァァァァァッ!」
「な、なんでおれだよっ」
昨夜にかぎり、夜着を胸元もあらわなシャツにしていたのである。
それをうっかり忘れ、男性三人の頭上ではしたなくも披露してしまった。
すぐに部屋に駆け込んだ。
「クストのせいよ。クストのバカバカバカ」
「だから、どうしておれなんだよ」
理不尽だと思いながらも、クストディオのせいにしないわけにはいかなかった。
部屋の中でクストディオを罵り続けてしまった。