「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~
お姫様抱っこ
「え、ええ。クスト、大丈夫よ」
「居間の長椅子で休んでいろ。打撲したところは冷やそう。すぐに冷水とタオルを準備するから」
「いいわよ。大げさにしないで。あなたの手伝いをしたかったけれど、役に立つどころか足手まといになったし。こうして料理をする手を止めてしまっているんですもの。長椅子で休んでいるから、あなたは料理の続きをしてちょうだい」
「なにを言っているんだ。打撲だけでも大変なのに、骨が折れていたりひびが入っていたらとんでもないことになる」
「そんなに傷む箇所はないから安心して」
「素人の判断だろう? ちゃんと確認した方がいい」
「だから、大丈夫なのよ」
「居間の長椅子で休んでいろ。打撲したところは冷やそう。すぐに冷水とタオルを準備するから」
「いいわよ。大げさにしないで。あなたの手伝いをしたかったけれど、役に立つどころか足手まといになったし。こうして料理をする手を止めてしまっているんですもの。長椅子で休んでいるから、あなたは料理の続きをしてちょうだい」
「なにを言っているんだ。打撲だけでも大変なのに、骨が折れていたりひびが入っていたらとんでもないことになる」
「そんなに傷む箇所はないから安心して」
「素人の判断だろう? ちゃんと確認した方がいい」
「だから、大丈夫なのよ」