「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~
カヨは、子どものときから政敵や他の皇族からあいつを守ってきた。なにより、彼女はそういうハラハラどきどきや、ワクワクひやひやが大好きだ。
ぜったいに興味を抱く。おれがそれを抱いているように。
だったらのらない手はない。
もしかすると、諜報員を操る連中に利用するだけ利用して捨てられたり、罪をきせられ断罪されるかもしれない。
しかし、おれはこれ以上失うものはなにもない。
カヨを巻き込むのは気がひけるが、彼女を守り抜く自信はある。おれ自身、ひそかに知力武力ともに力をつけている。
なにかあれば、さっさと逃げだせばいい。そして、彼女におれの気持ちを伝えてどこかで暮らせばいい。それこそ、アルファーロ帝国やバラデス王国とは関係のないどこか遠くの国ででも。
よし、やってみよう。
もしかしたら、彼女の知恵と要領と凄みでいいところまでいけるかもしれない。それならそれで、堂々と告白してそれなりの生活をすればいい。
そう決意した数時間後には皇宮を去った。
セプルベタ侯爵家の領地へ向け、勝手に拝借した馬を走らせていた。
ぜったいに興味を抱く。おれがそれを抱いているように。
だったらのらない手はない。
もしかすると、諜報員を操る連中に利用するだけ利用して捨てられたり、罪をきせられ断罪されるかもしれない。
しかし、おれはこれ以上失うものはなにもない。
カヨを巻き込むのは気がひけるが、彼女を守り抜く自信はある。おれ自身、ひそかに知力武力ともに力をつけている。
なにかあれば、さっさと逃げだせばいい。そして、彼女におれの気持ちを伝えてどこかで暮らせばいい。それこそ、アルファーロ帝国やバラデス王国とは関係のないどこか遠くの国ででも。
よし、やってみよう。
もしかしたら、彼女の知恵と要領と凄みでいいところまでいけるかもしれない。それならそれで、堂々と告白してそれなりの生活をすればいい。
そう決意した数時間後には皇宮を去った。
セプルベタ侯爵家の領地へ向け、勝手に拝借した馬を走らせていた。