「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~
「兄が茶の方がいいだろう、と」
「エドが? そうよね。いけすかないとはいえ、さすがに王子様に井戸水を出すというのはいただけないわね。いくら向こうが常識もなくて礼儀すらわきまえていない野蛮人でも、こちらまでそれに合わせる必要はないもの」
「おっしゃるとおりです。じつは、兄と昨日のカフェに行って茶葉を購入してきました。カヨ様が昨日のお茶を気に入ってらしたようなので、朝食時や夕食後に飲んでいただけたら、と」
「なんてことなの」
感動してしまった。
どうしてこんなにも思いやりがあるの?
元婚約者のクズ男に見せてやりたいわ。
「エドが? そうよね。いけすかないとはいえ、さすがに王子様に井戸水を出すというのはいただけないわね。いくら向こうが常識もなくて礼儀すらわきまえていない野蛮人でも、こちらまでそれに合わせる必要はないもの」
「おっしゃるとおりです。じつは、兄と昨日のカフェに行って茶葉を購入してきました。カヨ様が昨日のお茶を気に入ってらしたようなので、朝食時や夕食後に飲んでいただけたら、と」
「なんてことなの」
感動してしまった。
どうしてこんなにも思いやりがあるの?
元婚約者のクズ男に見せてやりたいわ。