「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~
「なにを突っ立っているんだい? 二人とも座ってくれ。宰相や第一王子と会っただろう? 話をきかせて欲しいな」
ヘルマンに勧められるまでもないわよね。
クストディオの脇腹をこっそり指で突っつき、長椅子の定位置に座った。もちろん、クストディオはわたしの隣に座る。
そのタイミングで、エドムンドがお茶とサンドイッチを持って来てくれた。
「クルルルルル」
お茶のフルーティーな香りを鼻でとらえ、大皿に並んでいる大量のサンドイッチを視覚した瞬間、お腹の虫が勝手に自己主張を始めた。
ヘルマンに勧められるまでもないわよね。
クストディオの脇腹をこっそり指で突っつき、長椅子の定位置に座った。もちろん、クストディオはわたしの隣に座る。
そのタイミングで、エドムンドがお茶とサンドイッチを持って来てくれた。
「クルルルルル」
お茶のフルーティーな香りを鼻でとらえ、大皿に並んでいる大量のサンドイッチを視覚した瞬間、お腹の虫が勝手に自己主張を始めた。