「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~
「クレメンテ、つまり第三王子は、体が不自由なんだ。だから、王宮から逃げることが出来ない。頭のいい子でな。頭のよさや洞察力は、クスト、きみの上をいっているかもしれない」
続けられたヘルマンの言葉。
なるほど。不義の子であることと体のことがなければ、文句なしにクレメンテが国王になっていた。それに、若い分だけ宰相の言いなりにもなったでしょうし。
「カヨ、どうする?」
クストディオは、ヘルマンに視線を据えたまま尋ねてきた。
続けられたヘルマンの言葉。
なるほど。不義の子であることと体のことがなければ、文句なしにクレメンテが国王になっていた。それに、若い分だけ宰相の言いなりにもなったでしょうし。
「カヨ、どうする?」
クストディオは、ヘルマンに視線を据えたまま尋ねてきた。