「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~
おれだけならまだしも、エドムンドとフェリペもいる。
他の男性に彼女のそんなあられもない姿を見せていいのか?
いや、違った。
おれも見てはいけない。
彼女と正式にそういうことになるまでは、おれも見てはいけない。
「クストのせいよ。クストのバカバカバカ」
カヨは、なぜかおれを責めた。
どうしてだ? おれが彼女にそんな恰好をさせたわけではないのに。
悲しい思いをした朝だった。
他の男性に彼女のそんなあられもない姿を見せていいのか?
いや、違った。
おれも見てはいけない。
彼女と正式にそういうことになるまでは、おれも見てはいけない。
「クストのせいよ。クストのバカバカバカ」
カヨは、なぜかおれを責めた。
どうしてだ? おれが彼女にそんな恰好をさせたわけではないのに。
悲しい思いをした朝だった。