「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~
なんと、彼女が地下室へと続く階段で足を踏み外して落ちていた。
すぐに側によって抱え上げ、ケガをしていないか確かめた。が、彼女は日頃から強がりの上に意地っ張りだ。
たとえ骨が折れていようがヒビが入っていようが、「大丈夫」だと言うはずだ。
だから、彼女をお姫様抱っこして居間に運ぶことにした。
いいや。正直に言うと、お姫様抱っこすることで彼女におれの強さとやさしさを見せたかった。
居間の長椅子に横たわらせたら、すぐに冷やしたタオルを準備して彼女の足や腕などを冷やそう。いや、待てよ。もしかして、彼女の体に触れまくることになるのか?
いや、違う。それは不純な行為ではない。あくまでも医療的行為だ。
そんなことを考えていると、エントランスにさしかかっていた。
まるで外からおれたちを見ていたかのように、そのタイミングで玄関扉が開いたではないか。
エドムンドとフェリペ、それから見知らぬ男が立っている。
すぐに側によって抱え上げ、ケガをしていないか確かめた。が、彼女は日頃から強がりの上に意地っ張りだ。
たとえ骨が折れていようがヒビが入っていようが、「大丈夫」だと言うはずだ。
だから、彼女をお姫様抱っこして居間に運ぶことにした。
いいや。正直に言うと、お姫様抱っこすることで彼女におれの強さとやさしさを見せたかった。
居間の長椅子に横たわらせたら、すぐに冷やしたタオルを準備して彼女の足や腕などを冷やそう。いや、待てよ。もしかして、彼女の体に触れまくることになるのか?
いや、違う。それは不純な行為ではない。あくまでも医療的行為だ。
そんなことを考えていると、エントランスにさしかかっていた。
まるで外からおれたちを見ていたかのように、そのタイミングで玄関扉が開いたではないか。
エドムンドとフェリペ、それから見知らぬ男が立っている。