「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~
居間ではなく、食堂でエドムンドとフェリペが作ってくれた料理の数々を堪能している。
隣でその料理を堪能しているクストディオに顔を向けると、向こうもこちらに顔を向けた。
彼もわたし同様嫌な予感に襲われていることを、アイコンタクトで知った。
「というわけで、わたしは邪魔だろうから第二の隠れ家に行くことにするよ」
「ちょっと待ってよ。第二の隠れ家? いえ、それ以前に邪魔だろうからって、なんの邪魔のこと? 邪魔ではないわ。そうね。五人でカードゲームや言葉遊びをしてもいい。それとも、一晩中語り合う? 邪魔どころかいっしょにすごしたいくらいだわ」
「カヨ、カヨ。それは光栄だな。だったら、いっしょに来るといい。二人で語り合おう。あるいは、ゲームに興じてもいい」
「ヘルマン。カヨは、きみとは行かない。彼女は、おれといっしょにここにいる」
隣でその料理を堪能しているクストディオに顔を向けると、向こうもこちらに顔を向けた。
彼もわたし同様嫌な予感に襲われていることを、アイコンタクトで知った。
「というわけで、わたしは邪魔だろうから第二の隠れ家に行くことにするよ」
「ちょっと待ってよ。第二の隠れ家? いえ、それ以前に邪魔だろうからって、なんの邪魔のこと? 邪魔ではないわ。そうね。五人でカードゲームや言葉遊びをしてもいい。それとも、一晩中語り合う? 邪魔どころかいっしょにすごしたいくらいだわ」
「カヨ、カヨ。それは光栄だな。だったら、いっしょに来るといい。二人で語り合おう。あるいは、ゲームに興じてもいい」
「ヘルマン。カヨは、きみとは行かない。彼女は、おれといっしょにここにいる」