「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~
「カヨ。きみが寝台で眠るといい」
「いいわよ。あなたが寝台で眠りなさいよ、クスト」
「おれはいいよ。きみが寝台で寝ろよ」
「ちょっと、気持ち悪いわね。いつもだったら、われ先に寝台にダイブして自分の物アピールをするのに。やさしいふりをして、いったいなにをたくらんでいるの?」
「失礼なことを言うなよ。自分の物アピールって、いったいいつの話をしているんだ? そんなの、ガキの頃の話だろう。なにかをたくらんでいるのではない。これが男のやさしさというものさ」
「いいわよ。あなたが寝台で眠りなさいよ、クスト」
「おれはいいよ。きみが寝台で寝ろよ」
「ちょっと、気持ち悪いわね。いつもだったら、われ先に寝台にダイブして自分の物アピールをするのに。やさしいふりをして、いったいなにをたくらんでいるの?」
「失礼なことを言うなよ。自分の物アピールって、いったいいつの話をしているんだ? そんなの、ガキの頃の話だろう。なにかをたくらんでいるのではない。これが男のやさしさというものさ」