「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~
一階にはエントランス、居間、食堂、書斎、厨房、図書室、他にはからっぽの小部屋がいくつかある。地下室もある。二階は寝室ばかりで、廊下の左右にそれぞれ部屋が並んでいる。
寝室は、どこを使ってもいいという。
迷いも躊躇いもない。
クストディオと二人、それぞれ別の部屋を選んだ。
が、隣どうしであるはずの部屋は、主寝室と続きの部屋だった。だから、部屋の内部にそれぞれの部屋を行き来出来る扉がデンと設置されていた。
そこは仕方がない。
妥協することにした。
荷物は、フェリペが運び込んでくれた。シンプルな部屋だけれど、クローゼットやチェスト、寝台やローテーブルに長椅子、執務机はちゃんとある。クローゼットに衣服を吊るしたり仕舞い込み、トランクはクローゼット内の片隅に置いておいた。
靴は、歩きやすい踵のないものを購入しよう。
金貨はちゃんと持って来ている。いわゆるへそくり、である。
寝室は、どこを使ってもいいという。
迷いも躊躇いもない。
クストディオと二人、それぞれ別の部屋を選んだ。
が、隣どうしであるはずの部屋は、主寝室と続きの部屋だった。だから、部屋の内部にそれぞれの部屋を行き来出来る扉がデンと設置されていた。
そこは仕方がない。
妥協することにした。
荷物は、フェリペが運び込んでくれた。シンプルな部屋だけれど、クローゼットやチェスト、寝台やローテーブルに長椅子、執務机はちゃんとある。クローゼットに衣服を吊るしたり仕舞い込み、トランクはクローゼット内の片隅に置いておいた。
靴は、歩きやすい踵のないものを購入しよう。
金貨はちゃんと持って来ている。いわゆるへそくり、である。