「世紀の悪女」と名高い侯爵令嬢がクズ皇太子に尽くし続けた結果、理不尽にも婚約破棄されたのですべてを悟って今後は思うままに生きることにする~手始めに隣国で手腕を発揮してみるけど文句ある?~
 本来ならムッとしたはず。だけど、不思議と腹が立たなかった。

 エドムンドの笑い方には嫌味や含んだものはなにも感じられない。クストディオとわたしに対してというよりか、自分自身に対して笑っている感じがする。

 そのエドムンドの隣で、フェリペがオロオロしているのが可愛らしすぎる。
 彼の知的で可愛い顔は、焦りまくっている為真っ赤になっている。
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