愛しくて、恋しくて、

「奈織ちゃん?奈織ちゃんと…隼…人…」


ー緒…。
兄弟でキスして親に見られたって人と…
同じ。


「俺、奈織が好き。」
「はっ、隼人!!!!」

私は隼人の服のすそを大げさなくらいに引っ張った。

「隼人…何言ってるの?
・・・従兄弟なのよ…?血のつながった…」


「従兄弟…。」


やっぱり…だめなんだ…。

私…。

私達…。

もうダメなんだね。

わかってた。
従兄弟を好きになったら…

みんなビックリするし

みんな悲しむの。

みんな、みんな、みんなに

迷惑かけるの。
そんな事くらいわかってたのに…。
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