涙の理由
『で?聞きたい事って??』
単刀直入に望美が切り出した

どうきり出そうか考えていた私にとっては好都合だった。

「あの〜言いづらいんだけど、落ち着いて聞いてね?」
『…うん。』
「この間の話聞いて気になったから、祐樹と話してみようと思ってB組に行ったんだ。」
そう言った瞬間、望美の表情は曇った。
『…うん。』
「そしたら…初めて会った時の祐樹君じゃなかった。ねぇ何があったの?」

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