【コミカライズ決定】愛をささやかないで~婚約解消された可愛げのない事務官は、強面騎士団長に抱かれます
「お前。エミーリア・グロセと結婚しろ」
その言葉にローランの唇もひくっと反応する。
「そうすれば、これはいらないだろう?」
そう言った国王は、ローランが書き上げた報告書を縦から真っ二つにびりっと引き裂いた。「お前とエミーリア・グロセは恋人同士。恋人同士の魔力交感は、認められているため、特例に該当しない」
「なに、勝手なことを……」
「勝手なこと? 勝手なことをやったのはお前じゃないのか? 『闇』候補のエミーリア・グロセと、なぜ勝手に魔力交感を行っている。どっちが枯渇したんだ? まぁ、間違いなくお前だろう?」
その内容も報告書には記載したはずなのに、読んだのかいないのか、わざわざ問い質してくるところが煩わしい。
「ええ、そうです。俺です。あのままでは、間違いなく死んでいました」
「はっ。魔法騎士団長ともあろう者が魔力枯渇だと? 何をやっているんだ、お前は」
その言葉にローランはぐっと拳を握りしめる。
「あらかた、転移する前に、調子にのって魔法を使ってきたのだろう?」
それも報告書に記載した。
「すべて報告書に記載した通りです」
「報告書など存在しない。魔力が枯渇し、死にかけたお前は恋人と魔力交感を行った。これのどこに報告の義務がある?」
その言葉にローランの唇もひくっと反応する。
「そうすれば、これはいらないだろう?」
そう言った国王は、ローランが書き上げた報告書を縦から真っ二つにびりっと引き裂いた。「お前とエミーリア・グロセは恋人同士。恋人同士の魔力交感は、認められているため、特例に該当しない」
「なに、勝手なことを……」
「勝手なこと? 勝手なことをやったのはお前じゃないのか? 『闇』候補のエミーリア・グロセと、なぜ勝手に魔力交感を行っている。どっちが枯渇したんだ? まぁ、間違いなくお前だろう?」
その内容も報告書には記載したはずなのに、読んだのかいないのか、わざわざ問い質してくるところが煩わしい。
「ええ、そうです。俺です。あのままでは、間違いなく死んでいました」
「はっ。魔法騎士団長ともあろう者が魔力枯渇だと? 何をやっているんだ、お前は」
その言葉にローランはぐっと拳を握りしめる。
「あらかた、転移する前に、調子にのって魔法を使ってきたのだろう?」
それも報告書に記載した。
「すべて報告書に記載した通りです」
「報告書など存在しない。魔力が枯渇し、死にかけたお前は恋人と魔力交感を行った。これのどこに報告の義務がある?」