【コミカライズ決定】愛をささやかないで~婚約解消された可愛げのない事務官は、強面騎士団長に抱かれます
「堅苦しいのは無しだと、初めに言ったはずだが?」
頭を上げた彼女の視界に入ったのは、口元を歪めている国王である。
「まあ、いい。そういった真面目なところも評価している。それに、このローランとも仲良くやっているようだしな」
仲良くと言われても、ローランは仕えるべき主である。
くくっと、国王は喉の奥で笑った。
「ああ、すまない。君に何かを尋ねるたびに、ローランが面白いほど反応をするのでな」
エミーリアは隣のローランに顔を向けた。彼はただ鋭い視線で国王を見つめている。
「まあ、いい。とにかく、私は君が欲しい。どうだ? 『闇』として私の手足となる覚悟はあるか?」
先ほどまでの視線とはうってかわって、突き刺さるような視線を向けてくる。
国王はエミーリアを認め、求めている。
「覚悟はあります。ですが、自信はありません」
「自身がないのはなぜだ?」
「私が、小柄だからです」
「だが、『闇』にとっては、その小柄な体格が有利にもなる。他の者では入れないような場所にも入り込めるだろう? 君は柔軟な身体をしているからな。他の者よりも侵入に適している」
まるで値踏みするかのように、国王はねっとりとした視線をエミーリアに向けてきた。
頭を上げた彼女の視界に入ったのは、口元を歪めている国王である。
「まあ、いい。そういった真面目なところも評価している。それに、このローランとも仲良くやっているようだしな」
仲良くと言われても、ローランは仕えるべき主である。
くくっと、国王は喉の奥で笑った。
「ああ、すまない。君に何かを尋ねるたびに、ローランが面白いほど反応をするのでな」
エミーリアは隣のローランに顔を向けた。彼はただ鋭い視線で国王を見つめている。
「まあ、いい。とにかく、私は君が欲しい。どうだ? 『闇』として私の手足となる覚悟はあるか?」
先ほどまでの視線とはうってかわって、突き刺さるような視線を向けてくる。
国王はエミーリアを認め、求めている。
「覚悟はあります。ですが、自信はありません」
「自身がないのはなぜだ?」
「私が、小柄だからです」
「だが、『闇』にとっては、その小柄な体格が有利にもなる。他の者では入れないような場所にも入り込めるだろう? 君は柔軟な身体をしているからな。他の者よりも侵入に適している」
まるで値踏みするかのように、国王はねっとりとした視線をエミーリアに向けてきた。