【コミカライズ決定】愛をささやかないで~婚約解消された可愛げのない事務官は、強面騎士団長に抱かれます
一人で悶々と悩んでいるのが悔しくなり、もう一度彼女の頬をむにっとつねってみた。
「むぅ……」
可愛らしい寝言に、ぷっと噴き出しそうになる。
できることならば、この腕の中に閉じ込めておきたい。例え、彼女がそれを望まないとしても。
触れ合う肌から伝わる彼女の体温すら、愛らしいと思う。
「はぁ」
大きく息を吐いてから、腕の中の彼女を抱き寄せた。
共に眠りにつく。
気がつけば、腕の中で何かが動いた。
はっとして目を開けると、大きな緋色の目と目が合った。
「おはようございます、団長。そろそろ起きたいので、この腕を解いてもらってもいいですか?」
そう言った彼女の声は、少し掠れていた。
「おはよう。早起きだな。だが、外はまだ薄暗い。もう少し、寝ていたらどうだ?」
「喉が、渇いたので……」
彼女はケホっと少し咳をする。それには、思い当たる節があるローランは「すまない」と口にした。
「君はまだ寝ていなさい」
「むぅ……」
可愛らしい寝言に、ぷっと噴き出しそうになる。
できることならば、この腕の中に閉じ込めておきたい。例え、彼女がそれを望まないとしても。
触れ合う肌から伝わる彼女の体温すら、愛らしいと思う。
「はぁ」
大きく息を吐いてから、腕の中の彼女を抱き寄せた。
共に眠りにつく。
気がつけば、腕の中で何かが動いた。
はっとして目を開けると、大きな緋色の目と目が合った。
「おはようございます、団長。そろそろ起きたいので、この腕を解いてもらってもいいですか?」
そう言った彼女の声は、少し掠れていた。
「おはよう。早起きだな。だが、外はまだ薄暗い。もう少し、寝ていたらどうだ?」
「喉が、渇いたので……」
彼女はケホっと少し咳をする。それには、思い当たる節があるローランは「すまない」と口にした。
「君はまだ寝ていなさい」