【コミカライズ決定】愛をささやかないで~婚約解消された可愛げのない事務官は、強面騎士団長に抱かれます
これらの情報は、第五部隊が彼らを捕えて、取り調べて得たものである。この情報を手に入れるまで丸一日とかからなかったのは、メンバーの中でも意見が二分割していたからだ。
特に研究を行っていた者たちは、魔石を怪我や病気の治療へ応用できないかと考えていた。その実験のなかで、魔石を投与した動物が魔獣化したのがきっかけとなり、一部の人間は魔石を占有するために、魔石採掘場を手に入れたいと思うようになる。
採掘場の崩落事故も、馬の餌に異物が混ぜられたのも、すべては彼らが行ったこと。もちろん、実験用により強い魔石の原石を手に入れるためだ。
ちなみに、この祭りの時期にローランがマヤンにいたのは、これらのタレコミがあったせいということにしてある。そのためエミーリアを連れ、彼女を娼館に送り込んだ。
それが、ローランが提出した表向きの報告である。
だが、そのエミーリアは、あの日以降眠ったままであった。
彼女の解放された魔力によって、体力が著しく奪われたことが原因だろうと、ローランは思っていた。だから体力が戻れば自然と目を覚ますはずなのだが、何も飲まずに食べずに三日間も眠ったままというのは、いささか心配になってしまう。
彼女はローランが根城としていた宿にいる。この状態のエミーリアを遠くまで運ぶのは、彼女自身の身体にも負担がかかると判断した。
ローランも魔法騎士団長として、昼間は第五部隊が常駐している砦に向かい、今回の事件の後始末を行う。
特に研究を行っていた者たちは、魔石を怪我や病気の治療へ応用できないかと考えていた。その実験のなかで、魔石を投与した動物が魔獣化したのがきっかけとなり、一部の人間は魔石を占有するために、魔石採掘場を手に入れたいと思うようになる。
採掘場の崩落事故も、馬の餌に異物が混ぜられたのも、すべては彼らが行ったこと。もちろん、実験用により強い魔石の原石を手に入れるためだ。
ちなみに、この祭りの時期にローランがマヤンにいたのは、これらのタレコミがあったせいということにしてある。そのためエミーリアを連れ、彼女を娼館に送り込んだ。
それが、ローランが提出した表向きの報告である。
だが、そのエミーリアは、あの日以降眠ったままであった。
彼女の解放された魔力によって、体力が著しく奪われたことが原因だろうと、ローランは思っていた。だから体力が戻れば自然と目を覚ますはずなのだが、何も飲まずに食べずに三日間も眠ったままというのは、いささか心配になってしまう。
彼女はローランが根城としていた宿にいる。この状態のエミーリアを遠くまで運ぶのは、彼女自身の身体にも負担がかかると判断した。
ローランも魔法騎士団長として、昼間は第五部隊が常駐している砦に向かい、今回の事件の後始末を行う。