【コミカライズ決定】愛をささやかないで~婚約解消された可愛げのない事務官は、強面騎士団長に抱かれます
その結果、彼はエミーリアのすべてを舐め尽くし、何度も高みへと導いた。結局、木乃伊取りが木乃伊になってしまったのである。
「もう、俺に魅了魔法は使わないな?」
「は、い……」
「俺は、性欲にまかせて君を抱いているわけじゃない……。君が好きだから……。君に触れ、君と繋がり、君を感じたいんだ」
彼がもたらす快感は、エミーリアのすべてを包み込む。
「エミーリア……」
「んっ」
快楽の波に飲まれたままの彼女は、とろんとした瞳で彼を見あげた。
「愛してる……」
彼は低い声で囁く。
「ん」
「愛してる」
「私も」
「愛している」
「そんなに……、何度も、言わなくても、聞こえてます……」
彼女は乱れた呼吸を整えるかのように言葉を紡ぎ出したあと、くたりと彼の胸元に頭を預ける。
「愛している。俺のかけがえのない人……」
ローランは彼女の耳元で囁いた。
その耳が、ふるりと小さく震えた。
【完】
「もう、俺に魅了魔法は使わないな?」
「は、い……」
「俺は、性欲にまかせて君を抱いているわけじゃない……。君が好きだから……。君に触れ、君と繋がり、君を感じたいんだ」
彼がもたらす快感は、エミーリアのすべてを包み込む。
「エミーリア……」
「んっ」
快楽の波に飲まれたままの彼女は、とろんとした瞳で彼を見あげた。
「愛してる……」
彼は低い声で囁く。
「ん」
「愛してる」
「私も」
「愛している」
「そんなに……、何度も、言わなくても、聞こえてます……」
彼女は乱れた呼吸を整えるかのように言葉を紡ぎ出したあと、くたりと彼の胸元に頭を預ける。
「愛している。俺のかけがえのない人……」
ローランは彼女の耳元で囁いた。
その耳が、ふるりと小さく震えた。
【完】