私の弟はヴァンパイア。
「まず、僕たち吸血鬼には“運命の相手”がいます」

「は、はい」

「その運命の相手は、吸血鬼側が双子の場合、同じ人がなる場合があって、僕たち2人ともあなたが運命の人だと気づいてしまったんです……」

「えええっ……」


運命の人……?そんなわけない。


だってこんなに綺麗なお顔をした人と、平々凡々な私がだよ?ありえない。


「運命の人を見つけると、吸血鬼はその人の血が必要になります。出会った瞬間からです。それまでは専用の薬を飲んでどうにか命を繋げます」

「そ、そうなんですね……」


大変だなぁ、吸血鬼さんも。


< 3 / 61 >

この作品をシェア

pagetop