私の弟はヴァンパイア。
誘惑と誤解
次の日——


昨日は、どうにか用事があった!と言って部屋から出て行った。


夜ご飯を食べる際、めちゃくちゃ2人から視線を感じたりしていたけれど、仲がいいなぁとお父さんとお義母さんに言われるだけで特に不審にも思ってくれなかった。


いくら血が繋がってないとはいえど、姉弟なんだよ私たち……!!

そんな漫画みたいなこと、起きるかなぁ……??



まだ目が覚めたばかり。

ベッドに寝転がりながら、ぼーっとそんなことを考えていると……。


「……ドア開いてんじゃん」


ガチャンと音がして、扉の方に慌てて視線を移すとそこには千隼くんがいた。


「姉貴、さすがに無防備すぎる」

「えっ?い、いやいや!入ってくるそっちに問題があるでしょっ……!!」

「……甘えたらだめか?」

「……へっ!?な、何どうしたの急に……!」


ズカズカと私に近づいてきて、ベッドの横に座った千隼くん。


慌てて起き上がる私。


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