私の弟はヴァンパイア。
保健室で吸われて以来、2人からは血、まだ吸われてないし……。


ん?ってこと、千秋くんもだいぶまずいんじゃ……!!


ボタン式のパジャマを慌てて脱ぎ出す私を見て、目をまん丸にする千隼くん。


「ち、千隼くん、いいよ、吸って!!」

「んな……!!も、桃乃、どんな格好して言ってんだ!」

「きゃ、キャミソールぐらいいいよ兄弟なんだし!え、何、ダサいってこと……!?」

「ちがう。めちゃくちゃ好みだ」

「へっ!?そ、そうじゃないでしょ……!!」


なんか真顔でそう言われると照れちゃうんですけど……!!


あくまでも“弟だから”こうしてるだけで、私にだって常識というものはちゃんと携わっている。


「じゃ、じゃあ吸ってもいいんだな……?」

「う、うん」


あ、改めるとやっぱり恥ずかしい……!

完全にシャツを脱いでるわけじゃないけどほぼ全部キャミソールは見えてるし……!!


だんだんと千隼くんの顔が高くなっていく。

そっと肩を押されて、枕にボフッと寄りかかる。


ん……??なんか押し倒されてるみたいになってるんですけど……。


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