私の弟はヴァンパイア。
「ち、千隼くんどうしよう!!」

「ん」

「えっ?」


ぎゅっと千隼くんの腕にすっぽり収まってしまった。


「桃乃は俺のになったから、千秋は邪魔」

「……はぁ?」


ち、千秋くん怖っ……!!!


「姉さん、何脱いでんの?」

「こ、これは誤解で……」

「僕にも見せて」

「え?」


ムスッと頬を膨らましながら、そう言ってきた千秋くん。

ふ、2人トモ、男の子ダナー……アハハ……。


ズカズカと近寄ってきた千秋くん。


手を交差してできるだけ隠すも、ほぼ見えてるしもうなんか泣けてきた。


「ち、千秋くんも、吸う……?」

「……いいの?」

「いいよ、千隼くんにも吸わせてあげたし……」

「わかった、じゃあありがたく」


千隼くんに不敵に微笑んだ千秋くんが私に近づいてくる。


な、なんだかこ、怖いなぁ……。

異様ににこにこされてますし……。


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