私の弟はヴァンパイア。
ち、千秋くん、なんか暴走してる……?


「じゃあ、吸いますね」

「あ、うん……」


また、そっと首筋を舐められて優しく噛みつかれる。

千秋くんの噛みつきかたは、なんだかマーキングをするみたいな吸い方だ。


声を抑えながら吸われて、優しく微笑まれた。


両肩に吸血の跡。


「じゃ、じゃあ学校行こうか……もう遅刻だけど」

「そうだね」
「ああ」


ということで、1時間後。



遅刻してしまったけれど、無事教室までついた。


「遅かったね〜桃乃」

「優花ちゃん!う、うん色々とあってね……」

「色々って、あの双子のこと?」

「う、うん……」

「ふ〜ん」


大変なんだよなぁ、可愛いけど。


「例えば?」

「へっ!?た、例えば、ちょっと強引なところとか……?」

「へぇ……あんなイケメンな弟たちとイチャコラしてるだなんて、羨ましいけどね」

「で、でも弟だよ?」

「別に血繋がってないんだし良くない?」

「えええっ……でも……」


そうなのかな……。


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