私の弟はヴァンパイア。
「じゃあ、もう帰ろうか」

「うん……!!」


こうして、私たちは家へと帰って行った。


なお、赤坂くんは放置されてその後階段を降りてきた女子生徒2人に発見されたらしい。




家に帰った私たちはと言うと……。


私が、自分から話をしようとしていた。


「あ、あのね……」

「「うん」」

「私、好きなんだっ……」

「……え?」
「……は?」


目をまん丸にする2人。


「千秋くんと千隼くんのこと、好きかもしれないなって……その、恋として……」

「何、それ……」

「やばい、破壊力ありすぎだろ……」


2人とも口元を隠す。


「だ、だから、ね、えっと……」

「じゃあ、3人で結婚する?」


千秋くんがそう提案してくる。


「け、結婚!?3人で!?」


それって大丈夫なの……!?


「吸血鬼とか、僕たちとか特別な事情の場合、今時3人で結婚できるもんだよ?」

「へ、へぇ……そうなんだ」


初めて知った……。

って、そうじゃないよね!


「どうなんだ、桃乃」

「う、うん……私は、嬉しい、かな……」


きっともう、この感情は一生消えてくれない。


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