ゾーイ・テイラーと魔王の側近
「ロネさんは魔法使いなんだよね。僕たちの世界とは魔法は全く違うかもしれないけど、教えてみたいかな」

ルーチェがそう言うと、「僕も教えるよ。教え甲斐がありそうだ」とクラルも微笑む。ロネは花が咲いたような笑顔をその顔に浮かべ、「ありがとうございます!!」と頭を下げた。

「俺はお前と剣の手合わせを願いたい!いい勝負になると思う!」

アーサーがネイサンを指差し、ネイサンも「そうだな。同じ剣を使う者として、こちらもお相手願いたい」と言う。満足げに笑うアーサーの隣で、ティムも口を開いた。

「ナタリー、ゾーイ、この街のこともっと教えてほしいな。おいしいスイーツのお店とか特に知りたいかも!」

「もちろん!おすすめのお店、いっぱいあるのよ!」

「ナタリーの言ったお店は全部当たりだ。私より詳しいぞ」

ナタリーがおすすめのお店の名前を言っていき、ゾーイがどんなスイーツが目玉商品となっているか話す。それにティムは相槌を打っていた。
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