一途な気持ちは止められない
よろしくお願いします
* * * * * *
図書室で荷物をまとめ終わった2人は、待ち合わせ時間にいつものカフェへ向かった。
夏菜子は右手と右足が一緒に動きそうなほど緊張している。
胸の鼓動が藍の元まで届いているのではないかと思うほどだ。
『ドキッ……』
藍が夏菜子の右手を掴み、恋人つなぎをした。
藍の力は凄い。手を握ってもらうだけで、安心する。
カフェが見えてきた。入口に1人女性が立っているのが見える。
「か……夏菜子、ちゃん」
そう言ってきたのは、私服姿の彩だった。
名前で呼んでもらった……。
「あの……本当にごめんなさい」
彩は勢い良く頭を下げた。
「最初は藍くんが格好いいなって思ってた程度だったんだけど、か、夏菜子ちゃんに夢中になってからズルいなって、思うようになっちゃって」
彩は頭を下げたままだ。
夏菜子も緊張したまま焦りを隠せずになんとか声を掛ける。
「いいよ、大丈夫だから、頭を上げて? 困っちゃうよ、ほらお店の前だし」
「とりあえず中に入ろうか」
藍はそう言って店のドアを開けた。
図書室で荷物をまとめ終わった2人は、待ち合わせ時間にいつものカフェへ向かった。
夏菜子は右手と右足が一緒に動きそうなほど緊張している。
胸の鼓動が藍の元まで届いているのではないかと思うほどだ。
『ドキッ……』
藍が夏菜子の右手を掴み、恋人つなぎをした。
藍の力は凄い。手を握ってもらうだけで、安心する。
カフェが見えてきた。入口に1人女性が立っているのが見える。
「か……夏菜子、ちゃん」
そう言ってきたのは、私服姿の彩だった。
名前で呼んでもらった……。
「あの……本当にごめんなさい」
彩は勢い良く頭を下げた。
「最初は藍くんが格好いいなって思ってた程度だったんだけど、か、夏菜子ちゃんに夢中になってからズルいなって、思うようになっちゃって」
彩は頭を下げたままだ。
夏菜子も緊張したまま焦りを隠せずになんとか声を掛ける。
「いいよ、大丈夫だから、頭を上げて? 困っちゃうよ、ほらお店の前だし」
「とりあえず中に入ろうか」
藍はそう言って店のドアを開けた。