一途な気持ちは止められない
「大学に受かったら、超濃厚なキスをしてあげる」
『ドキッ……』
藍は机に肘をついて、夏菜子を見つめてそんなことを言う。
今日は随分とドキドキさせられる。
恥ずかしくて姿勢を正す夏菜子。
「じゃぁ、勉強を頑張っている夏菜子にまずはご褒美」
そう言った藍は顔を夏菜子の顔に近付ける。
「ちょ、ちょっと、彩が居るから……」
「気にしない、気にしない」
『ちゅっ』
「ん……」
……………。
「あ、ふぁ……」
……………。
「んんっ………」
「もう、好きにして頂戴ませ」
彩の声が楽しそうに響いた。