エリート御曹司は“運命の番”に理性が効かない。
◇福利厚生?
目が覚めると視界には知らない天井があった。
何、どこ……ここは。というか、私はどうして……!?
「あ、起きた?」
「えっ」
だれでしょうか、この綺麗な女の人は。
「あ、ちょっと待ってて。慈を呼んでくるから」
いつみ……?誰?
疑問に思った私だけど、女性は出ていってしまってすぐに男性が入ってきた。
「……起きたのか」
「あの……私はどうして」
「あぁ、説明しよう。君は倒れたんだよ、駅の前でね」
駅の前……あ、そういえばなぜか発情が起きたんだった。それでフラフラして、気持ちが酔ったみたいになったんだ。