エリート御曹司は“運命の番”に理性が効かない。



 それからというものの……志野谷さんはいろいろしてくれた。朝食が終わったら、有名な美容室に連れ出された。


「あの、志野谷さん。どうして美容院に?」

「まぁ、いいだろう?」

「いいって……何がいいんですか?」

「福利厚生みたいなものだ。社員だからな」


 志野谷さんはそう言って、美容院のドアを開けた。
 








 
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