エリート御曹司は“運命の番”に理性が効かない。



「あの、調べたって」

「あぁ、その時間にいた人を調べて連絡したから第二の性は何か調べたから君以外ありえない。それに血液検査でもう俺らは番だと分かっている」

「……本当に番、なんですね……」


 私がそう問いかけると、志野谷さんは「あぁ」と言う。というか……血液検査って、私はやってないんだけど。


「あの、志野谷さん」

「なんだ」

「私、血液検査してないんですけど……」

「あぁ、そのことだが、勝手ながら君が眠っている間に指先穿刺をさせてもらったんだ」


 えっ、指先穿刺って指先に針を刺してそこから血液を出すってやつだよね?それを寝てる間にやったって……


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