エリート御曹司は“運命の番”に理性が効かない。
それからアイメイク。アイシャドウ、ピューラー、マスカラ、アイライン、涙袋ラメをしてうるうるとした目に仕上げる。
「目は難しそうですね……できそうにないなぁ」
「そうですよね。私も今は出来てますけど、いっぱい練習しましたもん。でも必ず目元をメイクしなくてもいいんですよ。あなたが楽しめれば……じゃあ、リップはどの色にしましょうか?」
「選んでもいいんですか?」
「えぇ、もちろんです」
リップを何種類か出して選んでもらう。悩みながらも選んだのはローズピンクだった。私はそれを受け取り、使い捨ての筆を使い唇に塗った。