エリート御曹司は“運命の番”に理性が効かない。

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「姉さんとは仲良くなったみたいだな」

「はい、とてもよくしていただいてます」


　志野谷さんは、今回は私の部屋ではなくて自分の私室に招待してくれた。知らなかったが、まさかの隣の部屋で驚いた。
　それに作りは同じはずなのにインテリアが違うからか同じ部屋とは思えないくらいモダンな部屋になっている。


「給仕係よりも圧倒的に下手だが、紅茶を淹れたんだ。よかったら」

「あ、ありがとうございます」


　志野谷さんのプライベート用らしきテーブルにあるソファに座り、彼が淹れてくれた紅茶を一口飲む。