エリート御曹司は“運命の番”に理性が効かない。



 私は男性に受け止められたため、倒れ込むことはなかった。だけど、その人から香ってきたものはとても心地よくてさっきまで感じていた酔っているような気分は無くなっていくのを感じ心地よさすら感じた。


「あぁ、そうか……君が――」


 男性の低い声が聞こえて、私の意識は落ちていった。男性の言ったその後の言葉を私が知る由もない。



「――君が、俺の運命の(ひと)











 
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