ハツコイ

　「いいねえ。そうしようか。」

　　　＊

　「はあ･･･」
　今日は色々ありすぎて、なかなか息をつく暇がなかったからどっと疲れが来た･･･。
　「あ、望舞。」
　「風蘭･･･。」
　･･･さっき抱きついたりしちゃったから正直ちょっと恥ずい、、///
　「先上がってたんだ。」
　「うん。」
　･･･
　「、、ってかさ、本当に、お父さんとお母さん、いい人たちだよね。」
　「そう？」
　「うん、すごく話しやすいから、気を使わなくていいっていうか、すごく気が楽｡」
　「そっか。そりゃ良かった。“母さん”も“父さん”も喜ぶよ。」
　本当に、いい人だ。見ず知らずの私達を引き取ってくれて、受け入れてくれて。でも、なによりも･･･、、
　「ありがとう、風蘭。」
　風蘭がいなかったら、私達は一生引き取られることなんてなかったかもしれない。引き取られたとしても、こんな良い家族には出会えなかったかもしれない。
　「風蘭が私達の人生を変えてくれた。風蘭のおかげで、また違う世界が広がった｡」
　風蘭は静かにうなずきながら、優しい目で、私を見ている。
　「･･･、、あの、さ、風蘭。私ね、、風蘭のことが･･･」
　「うん、？」
　、、っ
　「好き、に、なっちゃった、の･･･」
　「っ///！？」
　ああ、引かれちゃうかな。嫌われるかな。伝えるタイミング間違えたかな。
　「･･･うん、ありがとう。望舞の気持ち、ほんと嬉しいし、俺も同じ気持ち。」
　よ、かった･･･
　「、、あのさ、望舞は、付き合いたい、の？」
　「え？」
　どういうこと？･･･ツキアウ？、･･･つきあう？、･･･つ、付き合う！！？