エリート外交官は契約妻への一途すぎる愛を諦めない~きみは俺だけのもの~【極上スパダリの執着溺愛シリーズ】
「イケメン常連さん、わざわざポテトサラダを買いにきたんですか?」
彼が行ってしまい客が履けると、一緒に勤務していたアルバイトの清原(きよはら)さんが口を開いた。私よりひとつ年下の女性で、大学院生。私が入社した頃からここで働いてくれ、年も近いので同期みたいな感覚だ。
「そうなの。会議で寝ないようにお昼の時は我慢したんですって」
「可愛いこと言うんですね。私とも挨拶なんかはしてくれますけど、そんなに話しませんよ。めちゃくちゃイケメンでちょっととっつきづらく見えるじゃないですか」
「そうかな。話してみると気さくな感じだよ。ポテサラダの件も、私がゴリ押しで勧めたからかもね」
「だからって帰り道に寄って買っていくなんて。勧めたのが、小枝店長だからじゃないですかぁ?」
「いやいや、たまたまでしょ」
そんなふうに言いながら、彼の心に少しでも昼の私が残っていたならいいなと思った。まあ、心に残っていたのは弊社の美味しいポテトサラダなわけなんですが。
(ともかく、ポテトサラダのおかげであの人と二回も会えた)
まだにまにまと緩んでしまう頬を押さえ、残り三十分の勤務を終えたのだった。
彼が行ってしまい客が履けると、一緒に勤務していたアルバイトの清原(きよはら)さんが口を開いた。私よりひとつ年下の女性で、大学院生。私が入社した頃からここで働いてくれ、年も近いので同期みたいな感覚だ。
「そうなの。会議で寝ないようにお昼の時は我慢したんですって」
「可愛いこと言うんですね。私とも挨拶なんかはしてくれますけど、そんなに話しませんよ。めちゃくちゃイケメンでちょっととっつきづらく見えるじゃないですか」
「そうかな。話してみると気さくな感じだよ。ポテサラダの件も、私がゴリ押しで勧めたからかもね」
「だからって帰り道に寄って買っていくなんて。勧めたのが、小枝店長だからじゃないですかぁ?」
「いやいや、たまたまでしょ」
そんなふうに言いながら、彼の心に少しでも昼の私が残っていたならいいなと思った。まあ、心に残っていたのは弊社の美味しいポテトサラダなわけなんですが。
(ともかく、ポテトサラダのおかげであの人と二回も会えた)
まだにまにまと緩んでしまう頬を押さえ、残り三十分の勤務を終えたのだった。