エリート外交官は契約妻への一途すぎる愛を諦めない~きみは俺だけのもの~【極上スパダリの執着溺愛シリーズ】
岩肌の見える崖のあちこちに白やクリーム色の建物が立ち並び、ドゥオモと呼ばれる大聖堂が見えた。海には小型船舶がいくつも浮かんでいる。
観光客を乗せたバスや乗用車が海岸線の道路に並び、にぎやかな声がそこかしこから聞こえた。
ここに到着するまでの道はイタリアの田舎道で山と海がほとんどだったので、賑わいと活気に目をみはった。
「人気の街なんですね」
「これから行くポジターノはもっと人が多いそうだ。観光って感じでいいだろう」
博已さんがくつろいだ表情だ。この旅行は私たちが結ばれて初めての旅行だ。新婚旅行みたいだと胸が高鳴る。
「荷物をホテルに置いて、出かけよう」
博已さんが手配してくれたのはこじんまりしたホテルだった。白い壁と玄関脇の花壇がとても可愛い。ホテルのロビーは狭く、先にチェックインしている客とのやりとりに時間がかかって少々待った。それでも清潔で雰囲気がいい。
部屋は海が見える広い部屋だった。おそらくこの可愛いホテルのスイートルームだろう。
「ハネムーン客に人気だという部屋がちょうど空いていたから」
博已さんは少し恥ずかしそうに言い、私を見つめた。
「張り切りすぎたかな」
「私もハネムーンだなって張り切っていたので! 一緒ですね!」
私は博已さんの腕にとびついて、腕を組んだ。
「新婚旅行って思っていいですよね。実は出発前からそわそわしていて」
「ああ、もちろんだ。息抜きにたっぷり楽しもう」
ホテルを出て、私たちは再びバス停へ。ソレント行きのバスに乗り、ポジターノという街を目指した。アマルフィの宝石と呼ばれるこの街は華やかで美しい街だった。アマルフィよりもリゾート地風で、さらに観光客が多い。高台から見下ろした街は、オレンジや黄色の外壁の建物も多く、切り立った崖に段々に並んだ様子はおもちゃのようだ。
観光客を乗せたバスや乗用車が海岸線の道路に並び、にぎやかな声がそこかしこから聞こえた。
ここに到着するまでの道はイタリアの田舎道で山と海がほとんどだったので、賑わいと活気に目をみはった。
「人気の街なんですね」
「これから行くポジターノはもっと人が多いそうだ。観光って感じでいいだろう」
博已さんがくつろいだ表情だ。この旅行は私たちが結ばれて初めての旅行だ。新婚旅行みたいだと胸が高鳴る。
「荷物をホテルに置いて、出かけよう」
博已さんが手配してくれたのはこじんまりしたホテルだった。白い壁と玄関脇の花壇がとても可愛い。ホテルのロビーは狭く、先にチェックインしている客とのやりとりに時間がかかって少々待った。それでも清潔で雰囲気がいい。
部屋は海が見える広い部屋だった。おそらくこの可愛いホテルのスイートルームだろう。
「ハネムーン客に人気だという部屋がちょうど空いていたから」
博已さんは少し恥ずかしそうに言い、私を見つめた。
「張り切りすぎたかな」
「私もハネムーンだなって張り切っていたので! 一緒ですね!」
私は博已さんの腕にとびついて、腕を組んだ。
「新婚旅行って思っていいですよね。実は出発前からそわそわしていて」
「ああ、もちろんだ。息抜きにたっぷり楽しもう」
ホテルを出て、私たちは再びバス停へ。ソレント行きのバスに乗り、ポジターノという街を目指した。アマルフィの宝石と呼ばれるこの街は華やかで美しい街だった。アマルフィよりもリゾート地風で、さらに観光客が多い。高台から見下ろした街は、オレンジや黄色の外壁の建物も多く、切り立った崖に段々に並んだ様子はおもちゃのようだ。