エリート外交官は契約妻への一途すぎる愛を諦めない~きみは俺だけのもの~【極上スパダリの執着溺愛シリーズ】
「え? 私のためにそんな真剣に悩んでいてくれたの? もう、気にしなくて大丈夫ですよ~。写真のためだけのお色直しはちょっと手間だし~」
明るく答える菊乃を見て、まずこの結婚式を満足いく形で完結させようと思った。変わらぬ愛を誓い、記念すべきふたりの門出を祝ったら、この想いを口にしよう。子どものことをどう考えているか。菊乃に要望はあるのか。
「博已さん、見て。綺麗!」
菊乃が歓声をあげたのはコロッセオの隣に設置された巨大なクリスマスツリーだ。数えきれないほどの飾りがつけられ、イルミネーションであたり一帯を照らしている。
「設置だけでも大変だっただろうな」
「頑張って作ってくれた方に感謝ですね。コロッセオもライトアップされてるから、不思議な感じ。でも、綺麗!」
きゃっきゃと年相応にはしゃぐ菊乃につい笑みが漏れた。彼女はやっと、この国で、俺の隣でリラックスできるようになってきたのだな、と。
「菊乃、好きだよ」
漏れた言葉に菊乃がきょとんとする。それから、背伸びして俺の耳元に唇を寄せた。
「私も好きですよ、博已さん」
街とイルミネーションの灯りに照らされた顔は、子どものようにはしゃいでいた。
「また新しい景色が見られましたねえ」
明るく答える菊乃を見て、まずこの結婚式を満足いく形で完結させようと思った。変わらぬ愛を誓い、記念すべきふたりの門出を祝ったら、この想いを口にしよう。子どものことをどう考えているか。菊乃に要望はあるのか。
「博已さん、見て。綺麗!」
菊乃が歓声をあげたのはコロッセオの隣に設置された巨大なクリスマスツリーだ。数えきれないほどの飾りがつけられ、イルミネーションであたり一帯を照らしている。
「設置だけでも大変だっただろうな」
「頑張って作ってくれた方に感謝ですね。コロッセオもライトアップされてるから、不思議な感じ。でも、綺麗!」
きゃっきゃと年相応にはしゃぐ菊乃につい笑みが漏れた。彼女はやっと、この国で、俺の隣でリラックスできるようになってきたのだな、と。
「菊乃、好きだよ」
漏れた言葉に菊乃がきょとんとする。それから、背伸びして俺の耳元に唇を寄せた。
「私も好きですよ、博已さん」
街とイルミネーションの灯りに照らされた顔は、子どものようにはしゃいでいた。
「また新しい景色が見られましたねえ」