エリート外交官は契約妻への一途すぎる愛を諦めない~きみは俺だけのもの~【極上スパダリの執着溺愛シリーズ】
俺の体調は年明けにはすっかり快癒し、フィレンツェの教会での挙式は、予定通り行われることとなった。
スタッフ数人と牧師と俺たちだけで行う結婚式。先にタキシードを着て仕度を終えた俺は、チャペルの前で待機する。そこに菊乃が現れた。
息を呑んだ。
菊乃は髪をアップスタイルにし生花で飾って、シンプルなラインのウエディングドレスを着ている。メイクは派手派手しくなく、爪も華美ではない。
それなのに、なんて神々しいんだろう。菊乃の表情、立ち姿、髪の毛一本まで光って見える。
「菊乃、すごく綺麗だ」
「ありがとう、博巳さん!」
「いつも可愛いけれど、今日は格別輝いているよ。眩しいくらいだ」
恥ずかしかったが、どうしても伝えたくて耳打ちをする。
「大好きな人と結婚式をするんですもの。人生で一番キラキラしますよ、そりゃあ」
にーっと無邪気に笑う菊乃。
俺たちは腕を組み、チャペルへ入る。ヴァージンロードをふたりで歩く。
菊乃が気づいた。
左右のモニターには俺たちの両親が映っていることに。
「博巳さん」
菊乃が嬉しそうに見上げてくる。
遠方で呼べなかった互いの両親にはリモート参加を頼んでおいたのだ。モニターの両親たちは笑顔だった。菊乃の母親が涙をぬぐっている。
大きめのテレビサイズモニターの手配はプランナーとスタッフに協力してもらい、親たちには俺が連絡をした。準備は菊乃には内緒で進めた。
家族が見守る中、俺たちは牧師の立つ祭壇前に進み出た。誓約の言葉、指輪の交換、ベールアウトをして誓いのキス。俺たちの様子を両親は厳粛に見守っていた。
結婚証明書を記入し両親に見せると、息子の結婚式はとうに期待していなかったはずの両親も嬉しそうに手を叩いていた。
スタッフ数人と牧師と俺たちだけで行う結婚式。先にタキシードを着て仕度を終えた俺は、チャペルの前で待機する。そこに菊乃が現れた。
息を呑んだ。
菊乃は髪をアップスタイルにし生花で飾って、シンプルなラインのウエディングドレスを着ている。メイクは派手派手しくなく、爪も華美ではない。
それなのに、なんて神々しいんだろう。菊乃の表情、立ち姿、髪の毛一本まで光って見える。
「菊乃、すごく綺麗だ」
「ありがとう、博巳さん!」
「いつも可愛いけれど、今日は格別輝いているよ。眩しいくらいだ」
恥ずかしかったが、どうしても伝えたくて耳打ちをする。
「大好きな人と結婚式をするんですもの。人生で一番キラキラしますよ、そりゃあ」
にーっと無邪気に笑う菊乃。
俺たちは腕を組み、チャペルへ入る。ヴァージンロードをふたりで歩く。
菊乃が気づいた。
左右のモニターには俺たちの両親が映っていることに。
「博巳さん」
菊乃が嬉しそうに見上げてくる。
遠方で呼べなかった互いの両親にはリモート参加を頼んでおいたのだ。モニターの両親たちは笑顔だった。菊乃の母親が涙をぬぐっている。
大きめのテレビサイズモニターの手配はプランナーとスタッフに協力してもらい、親たちには俺が連絡をした。準備は菊乃には内緒で進めた。
家族が見守る中、俺たちは牧師の立つ祭壇前に進み出た。誓約の言葉、指輪の交換、ベールアウトをして誓いのキス。俺たちの様子を両親は厳粛に見守っていた。
結婚証明書を記入し両親に見せると、息子の結婚式はとうに期待していなかったはずの両親も嬉しそうに手を叩いていた。