エリート外交官は契約妻への一途すぎる愛を諦めない~きみは俺だけのもの~【極上スパダリの執着溺愛シリーズ】
休憩を終え、ワゴンを運転して日比谷公園前店に戻った。アルバイトスタッフたちとお弁当を運び、夜の営業スタートだ。といっても、夜の営業は来客時間がばらけるため、昼ほど混雑はしないのが幸いだ。
二十時半過ぎ、客足もまばらなこの時間帯にあの人が再び現れた。
日に二度来るのは珍しいので、思わず身を乗り出すように声をかけてしまった。
「いらっしゃいませ。お疲れ様です」
「昼はどうも」
彼は涼やかな声で言う。笑顔というわけではないけれど、仕事終わりのくつろいだ雰囲気を感じる。
「会議は眠くならずに済みましたか?」
「いえ、ポテトサラダを我慢したのに眠くなりました。あんなことなら食べればよかったです」
「あらあら」
些細な会話が嬉しい。他のお客さんとだってこうして話すけれど、この人と話すのは私にとってちょっとだけご褒美。このくらいの日常の楽しみはいいよね。
「それで……どうしてもこの店のポテトサラダが食べたくなってしまいまして」
「まあ、それはありがとうございます!」
私はポテトサラダのパックを手にして微笑んだ。
「本日は終日サービスデーです。今日の午後に作った美味しいポテトサラダをお持ちください」
「ありがとう。来てよかったです」
彼はポテトサラダとミネストローネを買って帰っていった。後ろ姿を見送りながら、まだ頬が緩んでいる自分を感じる。
二十時半過ぎ、客足もまばらなこの時間帯にあの人が再び現れた。
日に二度来るのは珍しいので、思わず身を乗り出すように声をかけてしまった。
「いらっしゃいませ。お疲れ様です」
「昼はどうも」
彼は涼やかな声で言う。笑顔というわけではないけれど、仕事終わりのくつろいだ雰囲気を感じる。
「会議は眠くならずに済みましたか?」
「いえ、ポテトサラダを我慢したのに眠くなりました。あんなことなら食べればよかったです」
「あらあら」
些細な会話が嬉しい。他のお客さんとだってこうして話すけれど、この人と話すのは私にとってちょっとだけご褒美。このくらいの日常の楽しみはいいよね。
「それで……どうしてもこの店のポテトサラダが食べたくなってしまいまして」
「まあ、それはありがとうございます!」
私はポテトサラダのパックを手にして微笑んだ。
「本日は終日サービスデーです。今日の午後に作った美味しいポテトサラダをお持ちください」
「ありがとう。来てよかったです」
彼はポテトサラダとミネストローネを買って帰っていった。後ろ姿を見送りながら、まだ頬が緩んでいる自分を感じる。