敵国へ嫁がされた身代わり王女は運命の赤い糸を紡ぐ〜皇子様の嫁探しをさせられているけどそれ以外は用済みのようです〜
第3話 第二皇子の嫁探し1
(一度だけ何かの儀式へコーレリア様の代わりに出席したことがあった。その時、私の力に興味を持った人の運命の相手を確認したことがあったけど……誰かに運命の相手を教えたのはそれだけ)
以降は王妃が怖くて神の恵みを使ったとしても誰にも教えていない。
この力が日の目を見る日は来ないだろう。
そもそも運命の相手と結婚するかどうかは本人たちの意志に左右される部分だって大きい。オーレリアが運命の相手を確認して名前を伝えたところでそれ以上できることはない。
王妃の妹のように運命の相手を知っても納得がいかなくて別の誰かとくっつくことだってある。