きっともう君には会えない
「あっれぇ〜?私もしかしておじゃまでした?」




隣で葉津乃がイジってくる。





「そっ、そんなんじゃないよ。……ね!」





私が笑顔で振り向くと光輝は「…うん。」

と何故かちょっと溜めた。



「こ、光輝?
ちょっとやめてよね、みんな勘違いするじゃん。」




「あ、バレた?」




……何でさっきそんな顔したの?





私は光輝のためを思って言ってあげたのに。




……いや、きっと違う。




私がそう思いたかったから

そう見えてしまっただけ。






「柊木さん!!奏夢さんが呼んでるよ!!」






その時丁度よく、私は“あの子”に呼ばれた。





「あ!久しぶり。天野ちゃん!!」





ふわっと笑うこの天使の様なこの子は


奏夢 桃花。


女子の鏡のような華やかな存在。

誰もこの子を嫌いな人は居ないだろう






「う、うん。久しぶり。どうしたの?」






上手く笑えてる?




大丈夫かな?





そんな不安が耐えない中必死に笑顔を作る。




「あのね、光輝君呼んで欲しいの。
…ほらあの約束のやつの!お願いできる?」



「……うん。分かった。」

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